不動産管理システムのマンション会計機能
ここでは、数ある不動産管理システムのうち「マンション会計システム」についてくわしく解説しています。おすすめのソフトもピックアップしているのでぜひチェックしてください。
マンション会計システムとは…?
マンション会計システムとは、マンション管理会社向けに作られた、会計業務の管理をサポートするためのシステムです。
支払いの請求や入金、支払の仕訳を自動で行ってくれたり、駐車場をはじめとする有料施設の区画管理を行ってくれたり、フロント業務をサポートしてくれたり、あるいは長期修繕計画にかんする業務を管理してくれたりと、さまざまな機能が搭載されています(各製品によって、搭載されている機能はそれぞれ異なります)。
組合情報の一元管理を実現し、マンション管理会社の煩雑な会計業務をスムーズに、そして適正に行えるようサポートしてくれます!
おすすめソフト3選
以下に、おすすめできるマンション会計システムを3つピックアップしてみました!それぞれ特徴を簡単にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
J‐OneNEO【東計電算】
引用元:東計電算公式HP(https://www.j-solution.jp/solution/j-one/index.html)
自社サーバーを持ち、24時間有人で管理できるシステム
「J-OneNEO」は、先進技術によってさらに進化したマンション会計システムです。未来請求の自動作成機能や、自動仕訳など、他社のソフトにはあまり搭載されていない便利な機能が満載。また、多くのユーザーやマンション管理会社の声を取り入れており、すべての画面や帳票において使いやすく分かりやすいのも魅力。さらに、自社サーバーを持っており24時間有人管理してくれるのもポイントです。不動産業務の専門性が高いSEがいるため、痒いところにも手が届きます!
OBIC7会計情報システム【オービック】
引用元:オービック公式HP(https://www.obic.co.jp/erp_solution/accounting_info/)
効率的な精算会計をサポート
物件情報や入居者情報の管理、区分所有者・賃借人への請求・入金管理及び督促、駐車場・トランクルーム等の管理、委託会社への作業発注・支払、また棟別管理や複数組合の多会計にも対応する決算報告書の作成まで、管理業務をフルサポートしてくれます。マンション管理適正化法にも対応できる資金の移動機能も装備しているうえ、「ビルテナント版」にかんしては変動費按分機能も備えており、商業施設併設の大型物件における効率的な精算会計をサポート!
Usoliaマンション管理業システム【内田洋行ITソリューションズ】
引用元:内田洋行ITソリューションズ公式HP(https://www.uchida-it.co.jp/product/mansion21/option/)
マンション管理向けのトータルシステム
マンション管理会社の要望により鍛えられた「Usoliaマンション管理業システム(MANSION21)」。組合会計とフロント業務を中心に長期修繕計画を統合し、担当者別収支管理や物件別収支管理まで網羅したマンション管理会社向けのトータルシステム(総合パッケージ)です!
システム導入の利点
データを一元化でシンプル管理
マンション管理において管理すべき情報は多大にあり、それらを各システムに入力して保管するだけでは十分な情報活用法とは言えません。
マンション会計システムでは、物件情報・入居者情報などの情報が一元管理でき、それらの情報に基づいた出納業務・会計業務を円滑に進めることができます。さらにシステムによっては出納・会計の実施状況や履歴も確認できます。
会計業務に使っていた時間を短縮できる
会計システムを導入する事で、物件管理の担当者が行うフロント業務の負担が大幅に軽減される見込みがあります。会計業務に要していた時間を、マンションのマネジメントなどの比較的重要な業務の時間を確保する事ができます。
従来の面倒な仕訳作業の必要がなく、初めてシステムを触るという人でもすぐに利用可能というコストの少なさも魅力的ですね。
選ぶポイント
各部署との連携が取れるか
物件・入居者・物件メンテナンス状況など、複数のデータを一元に管理できる状態であっても、会計システムと連携を取れなければ効率のよい運営は見込めません。独立した管理体制ではなく、一元化できるシステムかどうかをポイントにしましょう。
セキュリティやリスク対策はされているか
個人情報を含むデータである以上、システムの動作環境やセキュリティに関する項目のチェックは必須です。24時間365日の運用が可能であっても、サーバーを直接管理できる環境にあり、セキュリティ対策がしっかりなされているのかも確認しましょう。
導入事例
アップデート式で他社に後れを取らないシステムを
以前までは自社開発したシステムを使用しておりましたが、自社独自の用途に沿ってしまったため、業界のスタンダードに遅れを取っていました。そこで、他社に負けないようなシステムを導入することに。導入するものは、定期的なバージョンアップを行っており、ツール同士の連携を取れるシステムを選びました。結果、気にしていた業界の遅れも解消できましたし、複雑だった業務形態も簡略化につながったと思います。
加えて、社内ネットワークとを本社や、各支店、データセンターを繋ぐことで、他の部署との連携が取れるように改善。
インターネット上で作業予定や実績の入力、リアルタイムに情報を確認することが出来るので、今後は現場のスタッフにモバイル端末を携帯してもらい、出先でもツールを使った業務を担えるように進めていきたいと考えています。
法改正に準じた業務体制にチェンジ!
平成13年に「マンション管理適正化法」が施行されたことで、社内に国家資格を有する人材や、細かな会計報告などの機能強化が求められました。弊社でもやらなければいけない報告を効率的に終えるため、「マンション管理組合会計システム」を導入することに。システム会社から、すでに出来上がっているパッケージを紹介されましたが、パッケージそのままだと私たちの業務をカバーしきることができません。お断りしようと思っていましたが、「でしたら共同開発しませんか?」とお声かけいただき、希望に合うシステムを、ともに提案いただきがら、作ってくださることになりました。結果、満足のいくものになったので、今後はこのマンション会計システムと連動できるようなものを作っていきたいと思います。